イベントバルクトラッキング (β)¶
本機能は、複数ユーザーがそれぞれ実行した行動やステータスの変化を イベント として扱い、CSVによって一括で Repro にインポートするための機能です。
はじめに¶
イベントバルクトラッキングはオプション機能です。ご利用希望の方は、管理画面右下のチャットもしくは弊社の営業担当へお問い合わせください。
CSVファイルについて¶
イベントバルクトラッキングは、CSVファイルを利用してイベント取り込みを行います。
ファイルフォーマット¶
user_id,event_name,event_properties
123456,event_1,"{""key1"":""value1"",""key2"":""value2""}"
234567,event_2,"{""key1"":""value1"",""key2"":""value2""}"
ファイル形式¶
文字コード: UTF-8
改行コード: LF
ヘッダー:
user_id,event_name,event_properties
フィールドの詳細¶
名前 |
型 |
最大桁数 |
必須 |
説明 |
|---|---|---|---|---|
user_id |
string |
191文字 |
✅ |
Reproにイベントを登録したい ユーザーID を指定します。存在しないユーザーIDを指定した場合、ユーザーの作成が行われます。 |
event_name |
string |
191文字 |
✅ |
イベント名 (詳細は後述) |
event_properties |
string |
10kB 1 |
イベントプロパティの JSON をエスケープした文字列。RFC 4180にしたがって "{""key1"":""value1"",""key2"":""val2""}"
|
- 1
イベントプロパティの key 名は 48 文字まで、値は 191 文字までとなります。1イベントのイベントプロパティ全体で 10KB まで許容します。
過去に一度でもRepro上でイベントトラッキングされたイベントデータ¶
イベント一覧に表示されており、なおかつトグルボタンが On のイベントのみ登録が可能です。インポートできない場合、対象イベントのトグルが Off になっていないか確認してください。
event_nameに設定する値¶
Reproにすでにトラッキングされているイベントの場合、
event_nameの値はイベント > イベント設定画面のイベント一覧に表示されるイベント名(赤枠部分)を指定します。
イベントの新規作成¶
___repro___で始まるイベント名は登録できず、トラッキングもされません。イベント一覧に存在しない
event_nameを指定した場合は新規作成され、表示名にはそのevent_nameが利用されます (後からイベント > イベント設定で変更可能)。作成可能なイベントの制約はカスタムイベント仕様に準拠します。
仕様を満たさない値の場合は登録処理に失敗します。詳しくは イベントトラッキング の「カスタムイベント仕様」を参照してください。
登録可能イベント数を超えた場合はイベント名は登録されますが Off 状態となり、ユーザーがトラッキングしたイベントとしては登録されません。
イベントプロパティ¶
- イベントプロパティに利用できるJSONのフォーマットは以下の通りです。
key: String のみ (最大 48 文字)
value: String のみ (最大 191 文字)
1イベントのイベントプロパティ全体で10KBまで
参考: イベントトラッキング
利用方法¶
管理画面 (app.repro.io) からアップロードする場合¶
ダッシュボード左ナビゲーションバーから「イベント」をクリックし「データインポート (β)」を開きます。
「CSVファイルをアップロード」をクリックし、インポート対象イベントが記載された CSV を選択してアップロードします。
CSV アップロード成功後、処理開始の通知が表示され非同期処理が開始されます。
処理完了すると登録完了メールが送信されます。
S3へ CSV ファイルをアップロードする場合¶
Repro が提供する Amazon S3 バケットへ直接 CSV をアップロードしてインポートを実行できます。利用には S3 のアクセスキー発行が必要です。
アクセスキー発行手順
ダッシュボードで 設定 > プロジェクト設定 を開きます。
「認証情報」タブに切り替え、「AMAZON S3 アクセスキーを追加」をクリックします。
ポップアップに表示された「アクセスキーID」「シークレットアクセスキー」を安全な場所に保管してください (シークレットは一度閉じると再表示不可)。
重要
プロジェクト設定画面に「Amazon S3 アクセスキー」セクションが表示されない場合は担当 CS へお問い合わせください。
注釈
アクセスキー発行後、「データインポート (β)」画面にもアクセスキーIDが表示されます。
S3 バケットとパス¶
バケット名:
repro-data-storeパス形式:
/$YOUR_APP_ID/event_bulk_tracking/YOUR_EVENT_FILE.csv
$YOUR_APP_ID には「データインポート (β)」画面に表示される App ID を指定してください。
YOUR_EVENT_FILE.csv にはアップロードするファイル名を指定します。
AWS CLI でのアップロード例¶
S3 URI: s3://repro-data-store/$YOUR_APP_ID/event_bulk_tracking/YOUR_EVENTS_FILE.csv
$ aws s3 cp YOUR_EVENTS_FILE.csv s3://repro-data-store/$YOUR_APP_ID/event_bulk_tracking/YOUR_EVENTS_FILE.csv
処理内容¶
アップロードされた CSV の情報を元に複数のイベントデータを一括で Repro にインポートします。処理は非同期で、完了後にメールで結果が通知されます。メールは「設定 > メール通知」がオンのメンバー全員に送信されます。
エラーが発生した場合、メールに記載されたリンクからエラー行が含まれる CSV (理由付き) をダウンロードできます。
エラーCSVファイル
インポート失敗メールのリンクからダウンロードしたCSVファイルのフォーマットは下記の通りです
user_id
event_name
event_properties
user_id
イベント名
イベントプロパティ
失敗理由
エラー CSV 例
user_id,event_name,event_properties ,ebt-sample,,"'user_id' が不正な値です"
制限事項¶
- イベントデータのインポート処理は非同期実行です。
アップロード完了後にイベントデータのインポート処理が開始するまでの時間は保証しません。
処理完了までの最長時間については保証しません。
上記の通り呼び出しから発火までの時間が保証されていない為、イベント起点プッシュのキャンセルイベントに利用する場合はイベント起点プッシュ側で十分な待ち時間を用意する必要があります。動作保証するものではありませんが、最低でも30分以上待たないと想定外の方にプッシュを配信してしまうことが起こりえます。
イベントバルクトラッキングは、一度に複数のイベントを発火させる前提です。一度に1つのイベントだけを発火させる使い方は想定しておりません。このような使い方をされる場合は担当CSまでご相談ください。
- CSVファイルには以下制限があります。
- イベントデータ件数の上限
イベントデータ件数の上限は1ファイルあたり100万件です。
上限を超過した場合、取り込み処理に失敗します。
上限件数は今後変動する可能性があります。
- ファイルサイズの上限
- app.repro.ioからファイルをアップロードする場合、ファイルサイズの上限は1ファイルあたり150MBです。
上限を超過した場合、ファイルをアップロードできず、インポート処理が開始されません。
- S3バケットへの直接CSVファイルをアップロードする場合、ファイルサイズの上限は1ファイルあたり500MBです。
上限サイズは今後変動する可能性があります。
アクセス分析など各種アナリティクス機能は、イベントバルクトラッキング経由のデータを集計しません。当該イベントを利用した場合、集計結果は0となります。