Webプッシュ通知¶
Webプッシュ通知とは、アプリでお馴染みのプッシュ通知をWebの世界でも実現する手段です。例えば、ある商品の詳細ページを閲覧して購入に至らなかった顧客に対して、Webプッシュ通知で後から訴求することが可能になります。
Webプッシュ通知は対応しているブラウザやそのバージョンに制限があります。またいくつかの事前準備が必要です。以下ではこれらの制限や実際に通知を送るまでの手順について説明します。
対応ブラウザ¶
Chrome | Firefox | Safari | Edge | |
---|---|---|---|---|
Desktop | 52~ | ✕ | 16~ | ✕ |
Android | 52~ | ✕ | ✕ | ✕ |
iOS | 115~ | ✕ | 16.4~ | ✕ |
Webプッシュ通知の作成と配信¶
2)キャンペーン名の設定¶

キャンペーン名¶
キャンペーンに任意の名前をつけてください。可能な限り、キャンペーンの内容を要約した名前を設定することを推奨しております。
キャンペーンのゴール¶
キャンペーンのゴールとなるイベントを設定可能です。Webプッシュ通知が表示されてから24時間以内にこれらのイベントを実施したユーザーの数が集計されます。
キャンペーンの狙いと実施後の結果¶
キャンペーン開始前にキャンペーンの意図や目的を記入したり、キャンペーン実施後に結果や気づきを追記して、施策の振り返りや次回施策に活用します。
3)配信対象の設定¶

イベントやユーザープロフィール、既存ユーザーといったセグメンテーションフィルターをつかって、配信対象となるユーザーを指定できます。 各フィルターは and 、 and not 、 or を使って、最大5個まで組み合わせられます。
- and: 指定した条件を全て満たすユーザーが対象になります
- and not: 指定した条件にあてはまるユーザーが対象から除外されます
- or: 指定した複数の条件のどれかにあてはまるユーザーが対象になります
オーディエンスでフィルタリング¶
オーディエンス で作成したセグメンテーションを利用することができます。
注釈
- フィルターオーディエンス: 他のフィルタリング条件と組み合わせることはできません。
- インポートオーディエンス: 他のフィルタリング条件と組み合わせることができます。
イベントプロパティでフィルタリング¶
イベント を実行したユーザーのうち、実行されたイベントに付帯するプロパティにもとづいてユーザーをセグメンテーションすることができます。プロパティの名前や値、実行した期間を指定することができます。
注釈
- イベントプロパティのフィルターではイベントの実行回数を指定することはできません。指定された期間に1度でもフィルターの条件に合致するイベントを実行したユーザーが配信対象となります。
ユーザープロフィールでフィルタリング¶
ユーザープロフィール に登録されている情報にもとづいてユーザーをセグメンテーションすることができます。SDKでプロフィールの型に数値を指定している場合、「以上、以下、より大きい、より小さい」などをつかって、値を比較する条件を指定できます。文字を指定している場合、「一致する、一致しない、含む」などをつかって、条件を指定できます。日付を指定している場合、「◯日前以前、◯日前〜▢日前、特定日以前」などをつかって、条件を指定できます。
日付の指定については、サポートサイトのFAQ に詳細な説明がありますので、こちらも参考にしてください。
既存ユーザー¶
Webプッシュ通知の受信を許諾している全てのユーザーが対象になります。既存ユーザーを利用する場合は、 その他の条件をフィルターに使うことができません ので、ご注意ください。
5)メッセージの設定¶

プッシュ通知の形式¶
スタンダード(管理画面の入力フォームを利用する)とカスタムJSON(管理画面の入力フォームと同様の内容を、JSON形式で指定)がご利用いただけます。
タイトル¶
Webプッシュ通知のタイトルを指定してください。
メッセージ¶
Webプッシュ通知の本文を指定してください。
アイコン¶
Webプッシュ通知が表示される際に利用されるアイコンを指定してください。MacOS(Safari)ではアイコンが表示されません。iOSではこの設定は無視され、別途設定するmanifestファイルに従ってアイコンが表示されます。
画像¶
Webプッシュ通知が表示される際に利用される画像を指定してください。iOSとMacOSでは画像が表示されません。
URL¶
Webプッシュ通知をクリックした際の遷移先を指定してください。
ボタンを追加¶
Webプッシュ通知にボタンを追加したい場合は、こちらから指定が可能です。
カスタムJSON形式で利用可能なペイロードの例:
{
"title": "Sample",
"options": {
"body": "新商品登場!この機会を見逃すな!",
"icon": "/assets/icon.png",
"image": "",
"actions": [
{
"action": "archive",
"title" : "GET"
}
],
"data": {}
}
}
ペイロードの詳しいフォーマットについては下記をご参照ください。なおiOSとmacOSではボタンは表示されません。 https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/API/notification/Notification
通知・ボタンをクリックしたときの挙動¶
注釈
- URLを設定している場合
- 設定されたURLを別タブで開きます。
- すでに設定されたURLが開かれている場合はそのURLを開いているタブにフォーカスします。
- URLを設定していない場合
- 通知を閉じます。
プレビューで確認する¶
ここまでの作業でWebプッシュ通知の準備は完了です。最後にプレビュー機能を使って、実際にユーザーに届くWebプッシュ通知が意図した見た目・挙動になっているかを確認することを推奨しております。
プレビューの利用方法¶

- ① デバイスごとにどういった見た目になるかを確認することができます。
- ② 実際にご利用中の端末に通知を送ることで、挙動の確認ができます。上記の例の設定だと、下記ような通知が届きます。

警告
- macOSでは画像は表示されません。ご注意ください。
効果測定¶
開封数やコンバージョン数といったWebプッシュ通知の効果を確認できます。

配信結果¶
配信数¶
- 通知を配信したユーザー数です。
- Webプッシュ通知許諾を拒否したユーザーは配信数に含まれません。
- データの集計のタイミングの都合上、 一時的に配信数 < 開封数 となる可能性がございます。
開封数¶
- 通知を開封したユーザー数です。
- 直接開封 + みなし開封 のユニークユーザー数となります。
直接開封数¶
- 通知をクリックしたユーザー数です。
- 「押下数 + ボタン1押下数 + ボタン2押下数」のユニークユーザー数です。
みなし開封数¶
- 実際に通知が表示されてから1時間以内にそのサイトを開いたユーザー数
- みなし開封には、通知の押下数や通知のポタンのクリック数は含まれません。
押下数¶
- 通知を押下したユーザー数です。
ボタン1押下数¶
- 通知のボタン1を押下したユーザー数です。
ボタン2押下数¶
- 通知のボタン2を押下したユーザー数です。
コンバージョン¶
- 実際に通知が表示されてから1時間以内に作成画面で指定したゴールを達成したユーザー数を日次で集計し、合計した数です。
コンバージョン率¶
- コンバージョン数 / 配信数 です。
注釈
- 押下数と開封数の違いについて
- 開封数は直接開封 + みなし開封のユニークユーザー数であり、Webプッシュ通知全体がどの程度ユーザーにみられたかを表します。
- 一方で押下数は直接開封の構成要素の一つであり、直接開封のうちどの程度のユーザーが通知をクリックしたかを表しているという違いがあります。